ネガティブは性格ではなく思考の「クセ」

 

はじめに

仕事や家庭、人間関係、過去の出来事や将来の事で嫌な気持ちになってネガティブになることは誰しもあると思います。

このネガティブな気持ちを無くして日々楽しく過ごしたいと感じてる人も多いでしょう。

今回はそんなネガティブ思考になる原因と対処法についてまとめます。

 

人は本能的にネガティブになりやすい

ネガティブは性格上の問題と捉えられがちかもしれません。

しかし、もともと人間はネガティブ思考になる傾向があります。

私たちの脳はポジティブな出来事よりもネガティブなことに注目し、それについて考え続けてしまうようにできているそう。

その起源は、私たちの祖先がまだ野生で暮らしていた頃に遡ります。脳は命を守るため、「あの場所は天敵がいたから近づいてはいけない」といったように、怖くて嫌な出来事を鮮明に記憶しておけるよう進化しました。その遺伝子を受け継いだ私たちは、いまでもネガティブなことに執着してしまう傾向があるのです。

(絶対やめたい「脳に最悪」な3つの思考習慣。日常の “あの考え” が脳を破壊している - STUDY HACKER(スタディーハッカー)|社会人の勉強法&英語学習より引用)

私たち人間は野生で暮らしていたときは、いつ敵に襲われて命を落としてもおかしくない状況でした。

自分の命を守るため、脳がネガティブ思考になることで過去の事を学習し、生き延びたのです。

ネガティブ思考は自分を守る為に本能に備わっている「機能」なので、ネガティブ思考が湧くことは自然なことなのです。

 

ネガティブは性格ではなく思考のクセ

人が一日平均で何回ネガティブ思考になっているか調査したデータがあります。

アメリカ国立科学財団(National Science Foundation)の調査によると、人間は1日に1万2000回から6万回の思考(考えごと)を行っているとされます。(中略) 驚くべきことにそのうちの80%、約9600回から4万8000回はネガティブな思考をしているというのです。

(ネガティブな口ぐせを変えれば思考と行動、人生まで変わる|コミュニケーション力を高めて地平を広げる|PRESIDENT Online ACADEMY(プレジデントオンラインアカデミー)より引用)

一日約1~5万回ネガティブに考え、これを何十年もしているのですから、嫌な現実が起きたら条件反射の如くネガティブに反応して当然なのです。
ネガティブになるのは、長年の積み重ねでできた思考の「クセ」です。

ネガティブ思考になることに慣れています。

人は慣れている状態が楽だと感じるので、ネガティブ思考になってしまいやすいです。

自分で意識して思考を変えていかないと、いつまでもネガティブ思考をし続けてしまいます。

では、どうやって思考を変えれば良いのでしょうか?

どうすればネガティブループから抜け出せるのでしょうか?

話が長くなるので、ネガティブ思考の対策方法は次回の記事で紹介します。

 

今回のまとめ

★ネガティブ思考になる原因★

①ネガティブ思考になるのは、脳が危険から自分の身を守る為に起こす反応

②人は出来事に対してネガティブに反応しやすい

③ネガティブは性格ではなく、長年の積み重ねでできた思考の「クセ」

④ネガティブな自分を改善したいのなら、自分で意識して考え方を変える練習が必要